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― 板金・切削・表面処理まで一貫対応 ―
大学や研究機関、企業の研究開発部門で使用される実験器具や研究装置は、一般的な工業製品とは大きく性質が異なります。量産や規格化を前提とせず、その研究テーマのためだけに設計される一点物であることがほとんどです。
研究装置は、実験の精度や再現性に直結する重要な存在であり、装置そのものの出来が研究成果に影響を与えることも珍しくありません。そのため、単に「形になればよい」のではなく、構造、寸法、材質、仕上げまで含めて慎重に検討される必要があります。
渡辺工業では、薄板板金加工を軸としながら、協力工場による切削加工や表面処理も含めたトータル対応により、実験器具・研究装置の特注製作を行っています。
本記事では、研究用途ならではの製作条件と、それに対してどのような体制で応えているのかを詳しく解説します。
用途に合わせた
実験器具・研究装置・部品製作
研究用途の装置は、既製品を組み合わせるだけでは成立しないケースがほとんどです。研究テーマごとに必要な機能や条件が異なり、それに合わせて構造や寸法、材質を個別に設計する必要があります。
また、研究装置は一度完成して終わりではなく、実験を重ねる中で改良や調整が加えられることが前提になる場合も多くあります。そのため、後から手を入れやすい構造であることや、仕様変更に対応できる柔軟性も重要になります。
さらに、研究現場では安全性や耐久性だけでなく、清掃性やメンテナンス性、操作性、再現性といった要素も重視されます。こうした要求を満たすためには、板金だけ、切削だけといった単一工程ではなく、複数の加工技術を組み合わせた特注対応が不可欠です。
研究現場ならではの製作条件と課題
実験器具や研究装置の製作では、設計が完全に固まっていない段階から相談が始まることが少なくありません。装置のコンセプトや実験条件は決まっていても、細部の構造は試行錯誤しながら詰めていくケースが多くあります。
また、数量は一点物やごく少量が中心であり、量産を前提とした加工方法は適しません。それにもかかわらず、研究スケジュールは厳しく、一定の納期が求められることも多くあります。
さらに、研究装置は研究者自身が日常的に操作するため、図面上の整合性だけでなく、実際の使い勝手が重要になります。こうした条件を満たすためには、製作側に柔軟な対応力と、研究用途への理解が求められます。
部品・装置の製作には
多様な加工方法が求められる
研究装置の構成要素を見ていくと、板金加工が適している部分と、切削加工が必要な部分が混在しているケースが多く見られます。例えば、装置全体を支えるフレームやカバー、架台といった部分は板金加工が向いていますが、治具や精度が求められる部品については切削加工が不可欠になります。
また、使用環境によっては、防錆性や耐薬品性、表面の平滑性が求められることもあり、表面処理まで含めた検討が必要になります。
板金単体で完結しない装置であるからこそ、工程を分断せずにまとめて対応できる体制が重要になります。
渡辺工業の研究開発の支援体制について
渡辺工業では、薄板板金加工を中核としながら、信頼できる協力工場と連携することで、切削加工や表面処理まで含めた一貫対応を行っています。
装置全体の構造設計を踏まえたうえで、どの部分を板金で製作し、どの部分を切削で対応するのが適切かを整理し、無理のない構成を提案します。切削加工については、精度が求められる治具や部品を協力工場で製作し、板金部品と組み合わせることで装置全体としての完成度を高めます。また、必要に応じて表面処理を施すことで、耐久性や清掃性、研究環境への適合性を確保します。
発注側にとっては、複数の業者を個別に管理する必要がなく、相談窓口を一本化できる点も大きなメリットになります。
図面が未確定な段階からの対応スタンス
渡辺工業では、完全な製作図面がない状態からでも相談に対応しています。ただし、現地計測を前提とするのではなく、ポンチ図やラフ図など、形状と寸法の意図が分かる資料があることを基本条件としています。
これらの資料をもとに製作用図面を作成し、板金加工、切削加工、表面処理までを含めた製作に落とし込みます。現地計測が必要なケースについては、内容に応じて個別に対応しますが、原則としては資料ベースでの進行を重視しています。このスタンスにより、研究スケジュールに合わせたスムーズな進行と、無駄な工数の削減を両立しています。
利用用途シーンとしての実験器具・研究装置
実験器具には、試料を保持する治具やフレーム、測定機器を固定する構造体などが含まれます。
研究装置では、安全対策を施したカバーや、配管・配線を整理するための筐体、装置全体を支える架台が必要になることもあります。
これらは単体では成立せず、複数の加工技術を組み合わせることで初めて実用に耐える装置となります。
渡辺工業では、こうした利用シーンを踏まえ、装置全体としてバランスの取れた製作を行っています。
実験器具・研究装置の
特注製作はご相談ください
研究装置の製作では、板金、切削、表面処理を切り離して考えると、かえって手戻りや調整が増えてしまうことがあります。
渡辺工業では、装置全体を見据えたトータル対応により、研究現場の負担を減らすことを重視しています。ポンチ図やラフ図があれば、そこから製作用図面を作成し、必要な加工工程を整理したうえで対応可能です。
実験器具・研究装置の特注製作でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。

茨城県筑西市井上1162-1