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―架台・フレーム一貫で
装置全体の完成度を高める
装置や設備を構成する要素の中で、架台やフレームは「後回しにされがち」な存在です。しかし実際には、架台・フレームの出来が装置全体の精度、安定性、据え付け性、さらには長期的な信頼性にまで影響します。
渡辺工業では、架台・フレームを単なる支持構造ではなく、装置の性能を左右する重要部品の一つと捉え、板金加工・溶接を軸にした一貫設計・製作を行っています。
本記事では、架台・フレーム製作でよくある課題から、板金で製作する意味、一貫対応の重要性、そして渡辺工業ならではの考え方までを詳しく解説します。
架台・フレーム製作でよくある課題
架台・フレームに関する相談で多いのは、「完成してから問題が見つかる」というケースです。設計段階では成立しているように見えても、実際の製作や据え付けの場面で違和感が顕在化します。
たとえば、強度を重視するあまり過剰設計になり、重量やコストが膨らんでしまうことがあります。逆に、軽量化を優先しすぎた結果、振動やたわみが発生し、装置の安定性を損なう場合もあります。
また、架台を別発注したことで、装置本体やカバー、ダクトとの取り合いが合わず、現場で追加工が必要になるケースも少なくありません。外注先が分かれているほど調整は難しくなり、結果として工程管理や責任の所在が曖昧になります。
こうした問題の多くは、設計と製作が分断されていることに起因しています。
架台・フレーム板金製作のメリット
架台・フレームというと、形鋼やアルミフレームを用いた構造を思い浮かべる方も多いでしょう。もちろんそれらにも利点はありますが、板金による製作には、特注装置との相性が良い理由があります。
板金は、切断・曲げ・溶接を組み合わせることで、装置形状に合わせた自由度の高い設計が可能です。配管の逃げやメンテナンススペース、操作性といった要件を、構造の中に自然に取り込むことができます。
さらに、曲げ加工によって断面形状に工夫を持たせることで、必要な強度を確保しながら軽量化を図ることも可能です。架台とカバー、操作盤下地などを一体構造として設計できる点も、板金ならではのメリットと言えます。
架台・フレーム製作で
「一貫対応」が重要な理由
架台・フレームは、単体で完結する製品ではありません。必ず装置本体や周辺部品と関係しながら成立します。
設計と製作が分かれていると、「図面通りには作りにくい」「溶接すると歪みやすい」といった問題が、製作段階になって初めて明らかになります。その結果、現場での調整や修正が増え、当初想定していなかった工数やコストが発生します。
一貫対応であれば、こうした問題を設計段階で織り込むことができます。最初から「どう作るか」「どう組み上がるか」を前提に設計することで、無理のない構造を実現できるのです。
渡辺工業の一貫設計・製作体制
渡辺工業では、架台・フレームを板金加工・溶接の視点から設計します。構想段階から相談を受け、使用環境や搭載装置、荷重条件などを整理しながら、現実的な形へと落とし込んでいきます。
板金・曲げ・溶接を理解した上で設計するため、製作時に無理が生じにくく、歪みや精度低下を抑えた構造が可能になります。
また、架台と筐体、カバー、ダクトなどを同時に製作することで、部品同士の取り合いズレを防ぎます。
量産向きではない一品物や小ロット案件にも柔軟に対応できる点も、渡辺工業の強みです。
強度と精度を両立する
架台・フレーム設計の考え方
架台・フレーム設計において重要なのは、単に数値上の強度を満たすことではありません。
強度計算上は問題がなくても、溶接時に発生する歪みや組立時の誤差、さらに据え付け時のわずかなズレが積み重なることで、装置全体の精度が出なくなることは少なくありません。
渡辺工業では、こうした実際の製作・据え付け工程まで見据えた設計を行います。板金構造ならではの曲げ形状や箱形断面を活かし、必要な剛性を効率よく確保しつつ、歪みを抑える溶接順序や構造を検討します。
また、レベル調整やアンカー位置、メンテナンス性まで含めて設計することで、現場での手戻りを防ぎます。
特注対応の範囲と製作事例
渡辺工業では、装置下部架台、操作台一体型フレーム、板金筐体一体構造、既存設備への後付け架台など、さまざまな特注案件に対応しています。いずれも図面通りに作るだけでなく、「どう使われるか」を前提にした設計・製作を行ってきました。
一品物・少量対応が前提のため、「既製品では合わない」「他社では対応が難しい」といった案件でも柔軟に対応できます。
架台・フレームの特注製作なら渡辺工業
架台・フレームは、完成後に修正するのが最も難しい部品です。
だからこそ、設計・板金・溶接を切り離さず、一体で考えることが重要になります。
渡辺工業では、装置全体を見据えた架台・フレームの一貫設計製作によって、現場で困らない、後戻りのない構造を形にします。
正式な製作図面がなくても、ポンチ図やラフ図など、形状の意図が分かる資料があれば、そこから製作用図面を起こして対応しています。まずはお気軽にご相談ください。

茨城県筑西市井上1162-1